オーナーズストーリー
第一章 : 応援者はバイト先の店長
なにも考えていなかった学生時代。
そんな自分が初めて打ち込んだのは飲食店でのバイトでした。
自分がなぜココイチの仕事をするようになったかをお話しようと思うと、今から30年以上前の高校時代まで遡ります。
高校時代は全寮制。特に将来の夢があってその高校に入学したわけではありませんでした。何も考えていなかった、そんな高校時代。目的もないから勉強へのモチベーションも上がらない、だからどんどん成績が落ちていく・・・。それでも、それを改善するでもなく、勉強はほとんどせず、目標のない高校生活を送りました。
そのままモチベーションが低い状態で、ただなんとなく大学へ。
大学には2年しか在籍しなかったばかりか、その2年間、20日程度しか出席しなかったのではないでしょうか。サークルにもはいりましたが、一度参加した合宿が楽しかった程度の思い出しかありません。
そんな大学時代は飲食店でのバイトに明け暮れる毎日を送りました。これが楽しくて夢中になり、いつの間にか、毎月のバイト代もかなりの額に。また、勤めていた店の店長にはとてもお世話になりました。私の幸せを考え、いつもアドバイスをしてくれ、様々なことで助けられました。そんな中、目覚めた思い・・・。
「自分もこんなふうに、いつかお店をやってみたい。」
初めて、未来への何かが見えた瞬間でした。
第二章 : 応援者はバイト先の友人
自分の店を持ちたいという夢が
働く楽しさにつながりました。
飲食店でのバイト時代に出会った妻との間に、子どもが出来たのをきっかけに本格的に飲食業への道を進むことを決意。まず、風呂もないような古いアパートを借りて、名古屋駅の居酒屋で働くことに。
宴会の数がとにかくとても多い居酒屋で焼き場を担当。夜9時まではピーク、それが終わったあともひたすら仕込み。とにかくすさまじい串モノの数、パン粉の量・・・。毎日深夜1〜2時まで働き、時には銭湯の閉店時間に間に合わず、風呂に入れないこともありました。でも不思議な事に、嫌ではなかったのです。仕事は楽しかった。
この時経験した、言葉にするのも難しいくらい凄まじい忙しさがその後、仕事をするにおいて大きな励みになりました。どんなに忙しくても、この時の忙しさには敵わなかったから。
どんなに仕事が大変でも、「自分の店を持つ」という夢が、仕事に対する辛さを忘れさせてくれました。目標を持つことの大切さを学んだのもこの時期。
その後、店のトラブルに巻き込まれてしまい、退職を余儀なくされることに。アパートも引き払わねばならず窮地に立たされました。でも、職場で一緒だった友人が、住むところや食事の面倒もみてくれた・・・。助けてくれた彼とはそれから疎遠になってしまったことが今でも悔やまれますが、彼のおかげで、次のステップへと進むことができました。